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タグ:関税

5月からFedEx社とDHL社を利用させて頂き始めてから弊社内で共有している注意点を皆様にもシェアさせていただこうと思います。
今回はFedEx社バージョンです。

特に①は本日2020年7月30日に発覚しFedEx社に確認した内容で、これまでの請求内容を再度確認し直すことになりました。
皆様もぜひ請求内容を確認し、必要があればFedEx社の請求担当へ確認してみてください。


■概要
①請求金額の相違:サイズ入力間違い
②オーバーサイズ料金
③ラベル作成日時=運送状番号の変更


①請求金額の相違:FedEx側のサイズ入力間違い

弊社ではだいたい容積重量1kg~2kgの商品がほとんどで、まれに5kg超のものもありますが、
1つ辺りの送料は1万円を超えることはほぼありません。
そんな中で今回の請求の中で1つだけ30kgを超えるものがあり、請求運送料金が数万円となっているものがありました。

 *FedEx社との契約内容詳細の公表は違反となり、実際の数値や金額がぼかしになります。

請求明細書(一覧)
200730_fedex_請求書003


請求明細書(個別詳細)
200730_fedex_請求書002


この商品は他のバイヤーにも送ったことがあり、サイズ・実重量はこのような数値でした。
 ・サイズ:41 x 32 x 14 cm
 ・実重量:1.11kg

元の段ボールの違いで多少の違いはあれど今回も同じようなサイズ、重量となるはずです。
しかしFedEx社からの請求は容積重量30kg超となっており、金額も数万円でした。
さすがにおかしいと思いカスタマーサービス請求担当に電話をして確認したところサイズが大きくことなっていることが分かりました。

32 x 410 x 14 cm  (容積重量:36.7kg)

つまり、41cmのところを410cmとなっていたのです。

電話口の方に確認したところ発送ラベル上は弊社側で正しく41cmと印字してあったのですが、
システム上は410cmと入力してあったという事でした。
どうやらFedEx社側で入力間違いが発生し、この請求間違いが発生したようです。
こちらが印字したサイズではなく、恐らく確認(不正入力防止)の為にFedEx社の担当者がサイズを測り直してシステムに入力するのでしょう。

このように間違いが発生する場合もあるので、請求書が届いたら必ず一つずつ間違いがない確認しましょう。

間違っていれば請求を修正してくれますのでご安心ください。


②オーバーサイズ料金

もう一つ注意しないければならないのが「オーバーサイズ料金」です。
上記①の請求運送料金にはオーバーサイズ料金の8,800円が含まれていました。
FedEx社のページには
「2020年1月20日より、長さ243cm、または長さと周囲が330cm(長+2幅+2高)を超えるパッケージを含む貨物はオーバーサイズ料金が適用されます。」
と記載されています。

今回は最長辺が440cmとシステム上は保存されていたのでこのオーバーサイズ料金が適用されていたのですが、注目してもらいたいのは「周囲が330cm」の部分です。

例えば、
長:100 幅:60 高:40cmの場合、周囲は300cmとなり330cm以下に収まりますが、
長:60 幅:100 高:40cmの場合、周囲は340cmとなり330cmを超えてしまいます。

上記①をhirogete.comで作業した際には「41 x 32 x 14 cm」と保存しました。
最長辺を一番左に保存し、長い順に保存します。
これはFedEx社のシステム上で保存した順で長、幅、高と認識されるからです。
ただし、電話口のFedEx社の担当者から聞いた内容ですと
32 x 410 x 14 cmとなっているとおっしゃるのです。
32cmと41cmの順番が入れ替わっています。

ここからは推測となるのですが、
サイズ確認担当者がサイズを測って入力する時に我々が行っているように長い順に入力するのではなく、
縦→横→高さの順などで機械的に入力し、入れ替わってしまう事もあり得るのではないかと思っています。

41 x 32 x 14 cmのサイズでは問題ないですが、
100 x 60 x  40cmのサイズが入れ替わるとオーバーサイズ料金が適用されることもあり得ます。

もし、オーバーサイズ料金が適用されている想定外のものがあればFedEx社に電話して確認してみましょう。


③ラベル作成日時=運送状番号の変更

日本郵便をメインに使っていた時に多用して特に問題なかったのですが、
ラベル作成時と実際の出荷時が異なる場合です。

集荷後に到着した荷物を梱包しラベル作成したものを
翌日に出荷する場合等です。

FedEx社の場合、ラベル作成時と集荷時の日付が異なると新たにFedEx社側で運送状番号を新たに発行し直しているようです。

ラベル作成時にバイヤーに運送状番号をお知らせしてしまっていると、
新たに発行された番号を再度eBay上で修正しないといけません。
バイヤーが混乱することになりますし、作業も増えてしまいます。

弊社では梱包作業とサイズ・重量などの情報をhirogete.comに保存しておき、
実際の集荷日にラベルを作成し、出荷通知を行うようにしています。





現在、DHLとFEDEXでの発送を開始しようとしているため送料を設定している国を限定しています。
下記の条件を満たしていることを条件としています。
・通関がゆるい(その商品を通すのに特定の許可・認証が必要ではない)
・遠隔地配達手数料がかからない
・一定金額まで関税がかからない

が、まれに自分の国にも発送して欲しいという問い合わせが来ます。
この場合気を付けないといけないと思っているのは、この3つです。
①その商品はその国で輸入する場合に、許可・認証が必要ないか?
②遠隔地配達手数料がかからないか?かかる場合はバイヤーが負担してくれるか?
③関税がかかる場合は、バイヤーが負担してくれるか?


①その商品はその国で輸入する場合に、許可・認証が必要ないか?
食品や電気、電波など国やエリアによって許認可を正式に取らないと通関を通せません。
その場合、税関で没収されるか、返送されてしまいます。
日本郵便では返送の場合はほとんどの場合返送料は別途かかりませんが、DHLやFEDEXの場合は返送に費用が掛かります。


②遠隔地配達手数料がかからないか?かかる場合はバイヤーが負担してくれるか?

日本郵便での発送では国やエリアによって送料が異なりますがその国内であればどこでも送料は同じです。
DHLやFEDEXでは都市部は送料一覧の金額で配達されますが、各会社が指定する場所へは遠隔地手数料が別途発生します。

DHLの場合 Zipcodes_OPA_ODA
 金額 2600円または60円/kgのいずれか高い方を適用
 郵便番号一覧 *調査中

FEDEXの場合 *地域外配達料 Remote Area List
 金額 2710円または50円/1kgのいずれか高い方
 郵便番号一覧 https://www.fedex.com/content/dam/fedex/us-united-states/services/Zipcodes_OPA_ODA.pdf

これをバイヤーには負担してもらないとなりません。


③関税がかかる場合は、バイヤーが負担してくれるか?
国によって関税がかからない上限金額が異なります。それ以上の金額だと関税がかかってしまいます。
ebayではバイヤーが関税を負担するというルールがありますが、それを認識していないのか認めたくないのか税関から関税を請求されてもそれを支払わずに返送されてしまう事が多々あります。
日本郵便で送っていれば無料で返送されるので被害は少なくて済むのですが、DHLやFEDEXでは返送に費用が掛かってしまうのでバイヤーの気まぐれで関税支払いを拒否されてしまってはたまりません。
よってバイヤーには関税がかかること、それを負担してもらうことを確約してもらわないとなりません。
また、立替納税手数料もかかります。
DHL 1,000円または立替額の2%のいずれか高い方
FEDEX *調査中

バイヤーへの対応方法
まずは、①に該当しないことを商品と発送先国で調べます。
問題なければ②と③をバイヤーに確認。
②バイヤーの郵便番号を質問。
③関税が別途発生する事、その金額を注文時に事前支払いしてもらうことを伝える。
 関税はこちらが支払う。
 バイヤーが自国の税関からの請求時支払は、その時に拒否するケースも想定できるので不可。 
 金額は②と③の承認返信をもらった後に計算することも伝える。 

ちなみに詳しい関税率はこちらで検索可能。 https://ftn.fedex.com/wtonline/jsp/wtoMainUL.jsp

②と③を認識せずに送って欲しいと言ってくるバイヤーが多い気がします。
申告金額を低く記載してくれ、というのも絶対にやってはなりません。

以上


セラーとしてはなんとも理不尽に感じるケースが起こりましたので共有です。

まずは時系列の説明です。
3/5   受注
3/10 EMSで出荷
3/14 eBay User Information Request
3/14 関税についてクレーム
3/15 到着
3/16 Return Request "Doesn't match description or photos” → 同日、Return受け入れ
3/17 The buyer opened a case
3/22 Case #********* has been closed with a refund to the buyer
3/24 イーベイジャパンに連絡、ペイパルに連絡

最初にかかると思っていなかった関税についてクレーム。
ebayでは関税はバイヤー支払義務がルールなので丁寧に説明しました。

その後、傷があるという事でReturn Requestが来ました。
この時点で悪質な感じびんびんしますが、今のイーベイでは受け入れなければしょうがないので嫌々ですがAcceptします。
現地のShipping Labelは日本から購入できないので実費を受け取った後に支払う、という連絡をしているにも関わらず、同日にそのReturnについてCase Open。
関税についてもやりとりしているし、送料到着時支払もする内容のメッセージを送っているのでそれをebayが見れば一目瞭然、まさかバイヤーよりの判断がなされるとは思ってもみませんでした。

が、しかしです。
まさかの全額返金処理をイーベイさまが行うとは。

イーベイジャパンさんの言い分としては
・3/17 The buyer opened a caseから3/22のclosedまでにセラーがなんの対応もしていない。
・既にebayでの判断が出ているのでこれ以上できる事はない。
・後はバイヤーと直接やり取りで解決するか、ペイパルに相談してください。

3/17から3/22までにやるべきだった事としては
・返送料をPaypalでバイヤーに送金
・TransactionIDをebayもしくはイーベイジャパンに連絡
・そうすればReturnRequestはなくならないが、強制返金はなかったはず
・3/17のCaseも削除されていたと思う

現在、ペイパルさんからもバイヤーに返送を行うようにメールを送ってもらうよう依頼したのと、
バイヤーにもイーベイのContact Buyerで返送するようにメッセージを送りました。

バイヤーに嘘でもなんでもCaseをオープンされて、それに対してタイムリーに正しい処理を行わないと強制的に売り上げを持っていかれてしまうので注意しましょう。
 

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